動物園に行くと不思議に思うことがあります。動物にはいろいろなしっぽがついていますが…なぜなんでしょう。みなさんは、知っていますか?
動物には、長さや大きさが違ういろいろなしっぽがあります。手のように使ったり、バランスをとったり動物によっていろんな使い方をしていますよね! なぜ、人間にはついていないんでしょうか?
ドラゴンボールの悟空のようについていたら便利ですよね。
そこで、夏休みの自由研究にもなりそうな、「動物のしっぽの謎」を調べてみたので、みなさんにお伝えします。
しっぽの役割
動物には、長さや大きさの違ういろいろなしっぽがあり、使い方も形も違います。手のように使ったり、バランスをとったり…動物によって違う使い方をします。
動物のしっぽというのは、意外なことに魚の形と関係があります。およそ5億年前、地球の陸地に住む動物はいませんでした。この頃の生き物は、全て海の中に住んでいました。
海の中に住んでいた魚は、泳ぐために尾びれを発達させました。やがて、水辺や陸地で暮らすようになり、いろんな動物に進化していったのです。
では、主にどんな使い方があるのでしょうか? 5つの項目に分けたので詳しく見ていきましょう。
2.ジャンプしても安定する
3.木にぶら下がる為の道具
4.寝る時、毛布の代わりになる
5.気持ちを表現する
1.走るときにバランスをとる
チーターやヒョウなどの動物は、走って獲物を捕まえる時に使います。曲がる時は、しっぽを曲がる方向とは反対側へたおし、急に方向を変えられるようにしているのです。そして、速いスピードで曲がっても転びません。
2.ジャンプしても安定する
カンガルーのしっぽは、高くジャンプしながら移動するので、はねた時に安定するよう太くて長いのです。
3.木にぶら下がる為の道具
サルなどの動物は、しっぽを5本目の手足のように器用に使って、木と木の間を移動したり、食べ物をとるのに使ったりする
さるのしっぽは、筋肉が発達している
4.寝る時、毛布の代わりになる
リスやきつねなどは、寝る時に体に巻き付けて、毛布代わりにし、寒さから身を守ります
5.気持ちを表現する
犬やねこは、しっぽや体全体で気持ちを表現している
しっぽで気持ちを伝える(うれしい時:しっぽを立てる ワクワクしている時:しっぽを左右にふるなど)
他にも、牛や馬・ゾウなどは虫を追い払う道具に使ったりしますよね! 動物によっていろんな使い方があることがわかりました。ところで、どうして人間にはしっぽがないのでしょう?
次の章では、人間としっぽについてまとめているので見ていきましょう!
人間にはどうしてしっぽがないの?
いろいろな動物の祖先は、魚だといわれています。水の中で泳いでいた魚は、ひれを使っていました。しかし、少しずつ陸で生活しやすいように進化して、今の動物のような4本足になりました。
私たち人間には、しっぽはありません。しっぽがなくても両手でバランスをとって、2本の足で歩くことができます。その結果いつの間にかしっぽがなくなったのです。
人間も生まれる前、お母さんのおなかの中にいる時は小さなしっぽがあります。大きくなるうちにしっぽは短くなり、なくなってしまうのです。
人間の骨には、尾骨と言って背骨の一番下になるところにしっぽのような形の骨があります。これはしっぽが進化しこのようになったのです。
もし、人間にしっぽがあったらどうでしょう・・・
しっぽで、物を取ったり、掃除や洗濯・料理などいろいろ便利かもしれません。でも、ドアに挟まったり、自転車に引っかかったり…邪魔になるのかもしれませんね! きっと、不便なことが多いのでしっぽはなくなったのでしょう。
まとめ
動物のしっぽには、いろいろな役目があることがわかりました。手のように使ったり、バランスをとったり、毛布代わりにしたり…動物によって太さや長さ、大きさも違います。
調べてみるとおもしろいですね!
動物園などで動物のしっぽだけ見てみると、新たな発見があっておもしろいですよ!